本文へ

バナーエリアへ

フッターへ



トップページ  > コラム  > もうすぐ5類

もうすぐ5類

皆様こんにちは!少しづつですが暖かくなってきましたね。暖かくなるとマスクも少々鬱陶しく感じているのではないでしょうか?
前回マスクのコラムを書かせていただきましたが、いよいよマスク規制が緩和されマスクの着脱は個人の判断にゆだねられました。皆様はどうしているでしょうか??個人の自由だからマスクはしないではなく、TPOに応じての着脱をお願いいたします。

そして、少々気が早いですがゴールデンウィーク明けからコロナ感染症が2類から5類に引き下げられます。
本日のコラムはその辺りを解説していきますね。
TVなどのマスコミでは2類・5類で騒がれていますが、その他にも1類・3類・4類もあります。では何が違うのか、その定義を書いていきますね。

1類・・・感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく総合的な観点からみた危険性が極めて高い感染症。ペストやエボラ出血熱などが該当します。
2類・・・感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく 総合的な観点からみた危険性が高い感染症。結核やSARS、鳥インフルエンザなどが該当します。
3類・・・感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく 総合的な観点からみた危険性は高くないものの、特定の職業に就業することにより感染症の集団発生を起こしうる感染症。コレラ、赤痢、腸チフスなどが該当します。
4類・・・人から人への感染はほとんどないが、動物、飲食物などの物件を介して人に感染し、国民の健康に影響を与えるおそれのある感染症。狂犬病、日本脳炎などが該当します。
5類・・・国が感染症発生動向調査を行い、その結果に基づき必要な情報を国民や医療関係者などに提供・公開していくことによって、発生・拡大を防止すべき感染症。インフルエンザ、梅毒などが該当します。

見て頂ければわかると思いますが人類に与える危険性が高い方が1類>2類>3類>4類>5類となります。蛇足ですが、これらの他に、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症などがあります。
これらの感染症分類は厚生労働省が分類したものですので、分類が変わることがあります。ですのでコロナ感染症は現在2類ですがゴールデンウィーク明けから5類になるという事です。

それでは2類から5類に変わるとどうなるでしょうか?
簡単に言うと、政府や都道府県の行政側の対応が変わります。今までは法律に基づいて非常事態洗顔が出されて、飲食店の時短要請がありましたがそれが無くなります。また、今まではコロナ感染症を治療する医療機関は指定を受けた医療機関だけでしたが、5類になることによってインフルエンザと同じように原則どこの医療機関でも治療ができます。ただし、医療機関側では治療をしないという医療機関もありますので注意が必要です。
そして、皆様に関係してくる最も大きなものは医療費です。2類ではワクチン・治療費ともに全額公費負担でしたが、5類になることによって原則患者の負担金が発生することになります。しかしながらコロナのワクチンや治療薬はインフルエンザなどのワクチン・治療費と比べるとはるかに高額です。その為、ワクチンを接種しない、コロナの疑いがあっても受診しない患者様が増えてくると懸念されており、ワクチン・治療費をどうするかは国の方で調整が進められています。
ここで気を付けたいことはコロナかもしれないと思っても医療機関を受診しない人も出てくると思います。現在コロナの治療薬は何種類か出てきましたが、どの治療薬でも発症から7日以内に服用を開始しないと効果がありません(治療薬の種類によっては3日間)今後治療費がどうなるかは分かりませんが、やはり罹患したと思ったらなるべく早く受診することをお勧めします。
また、コロナ感染者は7日間、濃厚接触者は5日間の外出自粛要請がありましたがそれもなくなります。前回書きましたようにマスクも個人の自由、コンサートなどでも叫んだりすることも自由となります。その為、5類になった後に再びコロナの大流行もあるのではないかと言われています。

いままで、いろいろな面で我慢を強いられてきましたし、5類になることによってタガが外れたようになるかもしれませんが、コロナは無くなったわけでも毒性が低くなったり感染力が弱くなったわけでもありません。皆様それぞれが節度を持って5類変更を受け入れてください。

それでは本日はここまで、どうぞお大事に!

Copyright© 島田薬剤師会 All Rights Reserved.