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マダニに注意!

皆様こんにちは!

さてと、本日はマダニのお話。
もうすぐ梅雨を迎え、植物が成長しやすくなります。まあ言うまでもないことですが、植物が成長するという事は草むらや、藪が増えます。その中にはマダニと言われるダニが生息しており、その中に人間やペットが入っていくと、ここぞとばかりに人間やペットの皮膚に食いつき血液を吸い始めます。ちなみに食いつくと聞くと、痛みとかがありそうですが、痛みは殆どなく気が付かない場合も多いです。その食いついたマダニは自身が満腹になるまで血液を吸い続け、満腹になると自ら離れます。ちなみに食いつかれたことに気が付かない場合は3日~1週間食いついたままです。
中には、マダニに食いつかれるとアレルギー反応を起こし、赤く腫れたり痒みが出たりする人もます。その場合はすぐに皮膚科に受診してください。
それではマダニが食いついているのを見つけたけれど、腫れも痒みもない場合はどのようにしたらよいでしょう?

ん?特にアレルギー反応が出ていないんなら、マダニを取って後は放置しておけばいいんじゃない??
特に害はないわけだし!!!


と思った方々、残念ながら不正解です!(;^_^A
マダニの口は特殊な形をしており、食いついたらなかなか離れません。無理にはがそうとすると、マダニの口の部分が皮膚の中に残ってしまい、違和感が残ったりもします。
マダニに食いつかれているのを見つけたらすぐに皮膚科に受診してください。皮膚科ではピンセットを用いて抜いたり、ひどい場合は皮膚の部分に麻酔をかけて、皮膚ごと切除したりします。


また、マダニの怖さはアレルギー反応だけではありません。マダニが食いつくことによって、マダニの中にいる病原菌が人間の体内に入り感染症を引き起こす事があるのです。その感染症の主だったものを紹介していきますね。
1、ライム病
このライム病はボレリアと言う病原菌が体内に入って引き起こされる感染症です。この病気は日本の北部(東北地方の山間部、北海道)地区に多く見られ、島田市ではあまり関係ないかと思われますが、山間部などでは注意が必要かもしれません。症状は噛まれた部分から紅斑と言う発赤が起き、それと同時に発熱・倦怠感・関節痛などのインフルエンザに似たような症状が現れます。これを放置しておくと、ボレリアが全身に回ってしまい、髄膜炎や神経麻痺、不整脈などを引き起こし、生命の危機に関わる場合があります。ただし、ライム病は抗菌剤で治ることが分かっていますので、早めに受診するのが良いでしょう。
2、日本紅斑熱
この日本紅斑熱はリケッチアと言う病原菌が体内に入って引き起こされる感染症です。西日本で多く見られる感染症で静岡県でも発生例があります。症状は頭痛・発熱・倦怠感などがあり、やはり放置しておくと生命の危機に関わる場合があります。ちなみによく聞くツツガムシ病も原因は同じリケッチアによるものです。これも確かに怖い病気ではありますが、抗菌剤で治りますので、やはり早めの受診が必要となります。
3、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
これはSFTSウィルスと言うウィルスが体内に入って引き起こされる感染症です。やはり西日本で多く発生しています。症状は発熱の他に消化器症状(吐き気・嘔吐・下痢・下血など)や神経症状(頭痛・筋肉痛・意識障害・失語など)それに皮下出血などもあります。この病気の怖いところは致死率が10~30%と高く、抗菌剤やワクチンなどが全く効かないというところにあります。罹患した場合は痛み止めや解熱剤、吐き気を止めるお薬や点滴で栄養を入れる対処療法しかありません。
また、この病気はSFTSに罹患した犬や猫などの動物にかまれて罹患する場合もあり、実際に死亡例も報告されています。


では、このような感染症を避けるためにはどのようにしたら良いかですが・・・
1、不必要な草むら・藪などには近寄らない!
マダニは草むらなどに多く生息しています。マダニに食いつかれなければ上記のような感染症に罹患することはないので、近寄らない方が賢明です。また犬の散歩時などに犬が草むらに顔などを突っ込んだりするのを避けた方がペットからの感染率も下がります。
2、長袖・長ズボンなどで肌の露出を減らす!
肌が露出してなければマダニが服についても食いつかれることがありません。サンダルなども肌の露出がありますので、草むらなどに入るときは避けた方が無難です。
また、マダニは服につくと食いつくことができる肌を探して動き回り、肌を見つけると食いつきます。マダニは褐色ですので、明るい白やパステルカラーなどの色の服ならマダニがついてもすぐに発見して払い落とすことができます。できれば素手でなくブラシなどで払い落とした方がいいです。ペットが草むらなどに入ってしまったときもその場で確認した方が良いと思います。
3、虫よけスプレーの利用!
虫よけスプレーの中にはマダニに効果がある物もあります。虫よけスプレーと肌の露出を減らす服装でマダニに食いつかれるのが回避できます。

そして、このように注意していてもマダニにかまれてしまった場合ですが・・・
・先ずは皮膚科などに受診してください!
先ほども書いたようにマダニに食いつかれてしまった場合、素人が取るのは難しいです!医師に除去してもらうのが一番です。医師によっては日本紅斑熱予防で抗菌剤を処方される場合があります。
・次に1ヶ月程度は体調に注意してください!
上記に書かれた感染症は、潜伏期間が1週間から1ヶ月程度です。1ヶ月以内に発熱や神経症状、消化器症状が出る場合は、早めに医療機関に受診なさってください。その際、マダニに食いつかれた事を告げ、いつどこで食いつかれたかも申し出てください。

それともう一つ!昔、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に罹患した野良猫に噛まれた女性が罹患してしまった例もあります。野良猫などにはあまり近づかない方がいいです。ペットがマダニに食いつかれた場合も動物病院に行きましょう。

最後に・・・
だいぶいろいろと脅かすような事を書いてきましたが、マダニによる感染症は確率的には非常に低く、そこまで恐れることはありません。ただし、感染の確率が0という事ではないので、落ち着いて医療機関に受診してください((´∀`))
それでは本日はここまで!どうぞお大事に\(^^)/

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