皆様こんにちは!
楽しかったゴールデンウィークも終了し5月病に突入!!なんて方はいませんか???(;^_^A
今年は、昨年・一昨年のゴールデンウィークとは違い、ほとんど規制がなくあちこちの観光地も多くの人で賑わいました。まだ分かりませんが、これからコロナの患者数も再び増加する可能性も高いと思われます。5月病がどうのこうの言ってないで、気を張って感染予防に努めましょう(⌒^⌒)b
さてと、本日はリフィル処方箋の話です。マスコミなどでも報道されたようなので。ご存知の方も多いのではないかと思われます。
えっ?ご存知ない??
それは好都合(笑)それでは本日はリフィル処方箋について説明していきますね!
先ずは処方箋でお薬をもらったときのことを思い出してください。
1、病院・開業医などで処方箋をもらう。
2、薬局で処方箋を渡す。
3、薬剤師からの説明を聞き、お薬を受け取り、代金を支払う
そして、終了(^-^)vイエイ!
大体はこんな流れで間違いはないかと思います。(まあ、薬剤師から質問を受けたりと言うのもあります)
そして、リフィル処方箋の場合。3の後にもう一つの過程が加わります。それは・・・
4、最初に出した処方箋を返してもらうワーイ!(^O^)
です!えっ?処方箋って返してもらえるの??と思った方々。
通常では処方箋を薬局に渡して調剤を受けた場合、その処方箋は患者様に返還されることはありません。その処方箋は薬局で3年間保管された後、個人情報が漏れないようにして廃棄されます。
ただし、リフィル処方箋では調剤を受けた後患者様に返還されます。
???どういう事?言っている意味が分からないんだけど(・・?
と思った方々、失礼しました(笑)ちゃんとまじめに説明しますね。
リフィル処方箋は2022年4月1日から導入された制度で、返還してもらった処方箋で再び調剤が受けられるといった制度です。現時点では最高で計3回までの調剤が受けられることになってます。このリフィル処方箋を使うと、患者様は医療機関に受診せずに薬局だけで調剤を受けられますので、時間の短縮になると同時に費用の面でも多少安くなります。日本では4月から導入された制度ですが、海外ではよく使われている制度です。
ちなみに、リフィル処方箋は処方箋の隅に『リフィル可( 回)』と書いてあります。
ここまで聞くと、患者様にとってはすごく良い制度のように思われますよね?
確かに便利な制度なんですが、リフィル処方箋を使うにはいくつかの条件があります。それではその条件を挙げていきますね。これを読んでいる方々でリフィル処方箋を使いたいと思っている方は、条件が自分に合っているかどうかを確認してください。先ず最初の条件として・・・
1、症状が安定している患者様
このリフィル処方箋は受診をしなくてもお薬がもらえる制度です。そしてお薬は使い方を誤れば危険です。
病気の状態が変わればお薬も変わります。ですので、症状が安定していない場合(日によって血圧が高くなったりする!など)はリフィル処方箋は使えません。
次に・・・
2、お薬によっては使えません
例えば、風邪をひいたときのためにリフィル処方箋が欲しいと言う人もいるのではないかと思います。しかしながら1でも言ったように症状が安定している方なので、感冒薬などの急性疾患のお薬ではリフィル処方箋は使えません。(ただし、喘息のような場合は使えます)
そして、処方制限のあるお薬もリフィル処方箋は使えません。例えば新しいお薬は発売後1年間は基本2週間づつしか処方できないのでリフィル処方箋は発行されません。同様に睡眠薬なども30日などの処方制限があるので、『睡眠薬があれば、よく眠れて症状が安定している!』と言った意見は通用しません。それと気を付けなければならないのが、湿布薬です。前回のコラムで書きましたが、湿布薬は1回の処方箋で63枚までと言う処方制限があるので、リフィル処方箋は使えません。
えっ?普段血圧のお薬だけ処方してもらって、たまに湿布を処方してもらうけど、湿布を処方してもらう時にはリフィル処方箋が使えないという事??
と思った方々、ご安心ください(笑)その場合は、血圧のお薬のリフィル処方箋処方箋とは別に湿布の処方箋の2枚が発行されます(^_^)
そしてこれは非常に重要なことですが・・・
3、リフィル処方箋の発行するしないは医師の判断
非常に便利なリフィル処方箋ですが、それを発行するしないは処方医の判断になります。患者様本人が病状が安定していると思っても処方医が認めなければリフィル処方箋は発行されません。
前述でリフィル処方箋は『リフィル可( 回)』が記載されていると言いましたが、認められない場合は『リフィル可( 回)』の部分が横線で消されています。
リフィル処方箋を希望される方は処方医とよく話し合ってください。
そして今度はリフィル処方箋が発行されたときの注意点になります。
4、リフィル処方箋の調剤を受けるときは期間に注意
通常、処方箋は発行を受けてから調剤してもらえる期間は処方日を含めて4日間!と言うのはご存知だとは思いますが、リフィル処方箋も最初の調剤は同じ処方日を含めて4日以内に調剤を受けてください。
そして、次の調剤ですが、これは2回目の調剤を受ける予定日の前後7日間以内になります。
例えば5月1日に30日分のお薬の調剤を受けたとしますよね?そうしますと次に調剤を受ける日は通常5月31日になります。この場合5月31日の前後7日間以内(5月24日~6月7日)に2回目の調剤を受けてください。この期間以外は調剤は受け付けられませんし、6月7日を超えてしまうとリフィル処方箋が無効になります。この場合も日祭日・薬局の休日は関係ありません。ただし、薬局は5月31日までに調剤を受けてないとその患者様には電話などで連絡をするように国から指導されています。
次に・・・
5、リフィル処方箋の調剤を受けるときはなるべく同じ薬局で
リフィル処方箋は医師の診察を受けない代わりに、薬局で体調を確認したうえで調剤をします。1回目はA薬局、2回目はB薬局などとされると患者様ご本人の体調変化を把握するのが難しくなります。できるだけ同じ薬局で調剤を受けてください。
ただし、何らかの理由で同じ薬局で調剤を受けられない場合もありますよね?例えば、患者様の娘さんが出産などで、娘さんが住んでいる他県に手伝いに行ってそちらに長期滞在する場合などです。その際は最初に調剤を受けた薬局に連絡してください。そうしますと次に調剤を受ける薬局に患者様の情報を入れる、または患者様の情報を書いた連絡所を発行して、患者様が安全にお薬を服用できるようにします。
最後に・・・
6、薬剤師の裁量でリフィル処方箋の調剤をお断りする場合があります
リフィル処方箋はあくまでも患者様の病状が安定している場合にのみ使える制度です。特に2回目の調剤の時に病状が変わっていたら、調剤を中止して医療機関に再受診を勧告する場合がありますのでご了承ください。
そして、調剤を受ける場合はご本人が望ましいですが、都合でご本人以外が調剤を受ける場合は同居家族など患者様の状態がよくわかっている方にしてください。病状がよくわかっていない友人やお隣の家の方の場合などはリフィル処方箋をお断りする案件になります。
以上がリフィル処方箋に関する説明になります・・・
あ、もう一つありました(;^_^A
リフィル処方箋を紛失しないように注意
当然の事なんですが、リフィル処方箋は最後の調剤が終わるまでは、患者様に戻されます。次の調剤を受ける時までに処方箋を紛失してしまった場合は、調剤を受けられません。なお、再発行の場合は再び料金がかかりますし、場合によっては自費診療になる場合があります。ですので、リフィル処方箋は厳重に保管してください。
紛失が心配な方や多忙で2回目の調剤日が守られない方はリフィル処方箋を受けない方がよろしいかと思います。
それでは今回のコラムはここまで、どうぞお大事に\( ˆoˆ )/
楽しかったゴールデンウィークも終了し5月病に突入!!なんて方はいませんか???(;^_^A
今年は、昨年・一昨年のゴールデンウィークとは違い、ほとんど規制がなくあちこちの観光地も多くの人で賑わいました。まだ分かりませんが、これからコロナの患者数も再び増加する可能性も高いと思われます。5月病がどうのこうの言ってないで、気を張って感染予防に努めましょう(⌒^⌒)b
さてと、本日はリフィル処方箋の話です。マスコミなどでも報道されたようなので。ご存知の方も多いのではないかと思われます。
えっ?ご存知ない??
それは好都合(笑)それでは本日はリフィル処方箋について説明していきますね!
先ずは処方箋でお薬をもらったときのことを思い出してください。
1、病院・開業医などで処方箋をもらう。
2、薬局で処方箋を渡す。
3、薬剤師からの説明を聞き、お薬を受け取り、代金を支払う
そして、終了(^-^)vイエイ!
大体はこんな流れで間違いはないかと思います。(まあ、薬剤師から質問を受けたりと言うのもあります)
そして、リフィル処方箋の場合。3の後にもう一つの過程が加わります。それは・・・
4、最初に出した処方箋を返してもらうワーイ!(^O^)
です!えっ?処方箋って返してもらえるの??と思った方々。
通常では処方箋を薬局に渡して調剤を受けた場合、その処方箋は患者様に返還されることはありません。その処方箋は薬局で3年間保管された後、個人情報が漏れないようにして廃棄されます。
ただし、リフィル処方箋では調剤を受けた後患者様に返還されます。
???どういう事?言っている意味が分からないんだけど(・・?
と思った方々、失礼しました(笑)ちゃんとまじめに説明しますね。
リフィル処方箋は2022年4月1日から導入された制度で、返還してもらった処方箋で再び調剤が受けられるといった制度です。現時点では最高で計3回までの調剤が受けられることになってます。このリフィル処方箋を使うと、患者様は医療機関に受診せずに薬局だけで調剤を受けられますので、時間の短縮になると同時に費用の面でも多少安くなります。日本では4月から導入された制度ですが、海外ではよく使われている制度です。
ちなみに、リフィル処方箋は処方箋の隅に『リフィル可( 回)』と書いてあります。
ここまで聞くと、患者様にとってはすごく良い制度のように思われますよね?
確かに便利な制度なんですが、リフィル処方箋を使うにはいくつかの条件があります。それではその条件を挙げていきますね。これを読んでいる方々でリフィル処方箋を使いたいと思っている方は、条件が自分に合っているかどうかを確認してください。先ず最初の条件として・・・
1、症状が安定している患者様
このリフィル処方箋は受診をしなくてもお薬がもらえる制度です。そしてお薬は使い方を誤れば危険です。
病気の状態が変わればお薬も変わります。ですので、症状が安定していない場合(日によって血圧が高くなったりする!など)はリフィル処方箋は使えません。
次に・・・
2、お薬によっては使えません
例えば、風邪をひいたときのためにリフィル処方箋が欲しいと言う人もいるのではないかと思います。しかしながら1でも言ったように症状が安定している方なので、感冒薬などの急性疾患のお薬ではリフィル処方箋は使えません。(ただし、喘息のような場合は使えます)
そして、処方制限のあるお薬もリフィル処方箋は使えません。例えば新しいお薬は発売後1年間は基本2週間づつしか処方できないのでリフィル処方箋は発行されません。同様に睡眠薬なども30日などの処方制限があるので、『睡眠薬があれば、よく眠れて症状が安定している!』と言った意見は通用しません。それと気を付けなければならないのが、湿布薬です。前回のコラムで書きましたが、湿布薬は1回の処方箋で63枚までと言う処方制限があるので、リフィル処方箋は使えません。
えっ?普段血圧のお薬だけ処方してもらって、たまに湿布を処方してもらうけど、湿布を処方してもらう時にはリフィル処方箋が使えないという事??
と思った方々、ご安心ください(笑)その場合は、血圧のお薬のリフィル処方箋処方箋とは別に湿布の処方箋の2枚が発行されます(^_^)
そしてこれは非常に重要なことですが・・・
3、リフィル処方箋の発行するしないは医師の判断
非常に便利なリフィル処方箋ですが、それを発行するしないは処方医の判断になります。患者様本人が病状が安定していると思っても処方医が認めなければリフィル処方箋は発行されません。
前述でリフィル処方箋は『リフィル可( 回)』が記載されていると言いましたが、認められない場合は『リフィル可( 回)』の部分が横線で消されています。
リフィル処方箋を希望される方は処方医とよく話し合ってください。
そして今度はリフィル処方箋が発行されたときの注意点になります。
4、リフィル処方箋の調剤を受けるときは期間に注意
通常、処方箋は発行を受けてから調剤してもらえる期間は処方日を含めて4日間!と言うのはご存知だとは思いますが、リフィル処方箋も最初の調剤は同じ処方日を含めて4日以内に調剤を受けてください。
そして、次の調剤ですが、これは2回目の調剤を受ける予定日の前後7日間以内になります。
例えば5月1日に30日分のお薬の調剤を受けたとしますよね?そうしますと次に調剤を受ける日は通常5月31日になります。この場合5月31日の前後7日間以内(5月24日~6月7日)に2回目の調剤を受けてください。この期間以外は調剤は受け付けられませんし、6月7日を超えてしまうとリフィル処方箋が無効になります。この場合も日祭日・薬局の休日は関係ありません。ただし、薬局は5月31日までに調剤を受けてないとその患者様には電話などで連絡をするように国から指導されています。
次に・・・
5、リフィル処方箋の調剤を受けるときはなるべく同じ薬局で
リフィル処方箋は医師の診察を受けない代わりに、薬局で体調を確認したうえで調剤をします。1回目はA薬局、2回目はB薬局などとされると患者様ご本人の体調変化を把握するのが難しくなります。できるだけ同じ薬局で調剤を受けてください。
ただし、何らかの理由で同じ薬局で調剤を受けられない場合もありますよね?例えば、患者様の娘さんが出産などで、娘さんが住んでいる他県に手伝いに行ってそちらに長期滞在する場合などです。その際は最初に調剤を受けた薬局に連絡してください。そうしますと次に調剤を受ける薬局に患者様の情報を入れる、または患者様の情報を書いた連絡所を発行して、患者様が安全にお薬を服用できるようにします。
最後に・・・
6、薬剤師の裁量でリフィル処方箋の調剤をお断りする場合があります
リフィル処方箋はあくまでも患者様の病状が安定している場合にのみ使える制度です。特に2回目の調剤の時に病状が変わっていたら、調剤を中止して医療機関に再受診を勧告する場合がありますのでご了承ください。
そして、調剤を受ける場合はご本人が望ましいですが、都合でご本人以外が調剤を受ける場合は同居家族など患者様の状態がよくわかっている方にしてください。病状がよくわかっていない友人やお隣の家の方の場合などはリフィル処方箋をお断りする案件になります。
以上がリフィル処方箋に関する説明になります・・・
あ、もう一つありました(;^_^A
リフィル処方箋を紛失しないように注意
当然の事なんですが、リフィル処方箋は最後の調剤が終わるまでは、患者様に戻されます。次の調剤を受ける時までに処方箋を紛失してしまった場合は、調剤を受けられません。なお、再発行の場合は再び料金がかかりますし、場合によっては自費診療になる場合があります。ですので、リフィル処方箋は厳重に保管してください。
紛失が心配な方や多忙で2回目の調剤日が守られない方はリフィル処方箋を受けない方がよろしいかと思います。
それでは今回のコラムはここまで、どうぞお大事に\( ˆoˆ )/