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新年度が始まりました\( ˆoˆ )/

さてと、この前年が明けたと思ったら、あっという間に4分の1が過ぎ新年度となりました。
街のあちこちでは新入生となった子供さん達、まだリクルートスーツが初々しい新入社員の方々も見受けられます。このコラムを読んでくださっている方々の中にも、ご就職なさった方や新しい環境を迎えた方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そして、医療業界でも新年度となって変更がございます。先ずはこちらをご覧ください!

もうすぐ新年度(^―^)
(クリックして頂くと別ウィンドウが開きます)

これは、1年ほど前に私がここで書いたコラムです。そして今年もこの改正があるのです。

へー、じゃあまたいつものお薬の値段が変わるんだ!

と思った方々。はい、その通りです。そしてもう一つ患者様の方々に影響がある改正が行われます。それは・・・

湿布が1回に処方される枚数が最大70枚から63枚に減ります!!!

え?どういう事??と思われた方々。
はい、いきなりそんなこと言われても???って思いますよね。それでは今日はこれに関してのコラムです。

それでは湿布とは?から始めていきますね。湿布をWikipediaで調べてみますと・・・
ある程度の水分を含んだ布を意味し、主に物に効果を与えるために貼って用いるものである。
となっております。まあ平たく言えば、貼ることによって症状を緩和させるお薬のことです。ちなみにその症状とは筋肉痛や肩こりなどをさすもので、心臓の貼り薬や喘息の貼り薬は湿布とは分けて考えられています。
ちなみに、湿布はいくつかに分類されており、その分類方法は次の通りです。

1、温湿布と冷湿布
貼ったときに温かく感じるのが温湿布、冷たく感じるのが冷湿布です。ちなみに、冷たくまたは温かく感じるからと言って、実際に氷やお湯で温度を下げたり上げたりするわけではありません。
冷湿布はlメントールと言われる清涼感がある成分で冷たく感じさせ、温湿布はトウガラシエキスと言われる成分で血行を良くして温かく感じさせます(lメントール、トウガラシエキス以外の成分が使われている場合もあります。)

2、パップ剤とテープ剤
湿布をよく使う方ならご存知だと思いますが、湿布をつまんだ時にちょっと弾力があって、プニプニしているものはパップ剤、それに比較して弾力がなく、ペラペラのものをテープ剤と言います。
パップ剤はテープ剤と比較して水分が多く含まれるため、貼付した時に清涼感が強いです。それと比較して、テープ剤は水分の含有量が少なく、清涼感が少ないです。ただし水分量が少ないため、パップ剤に比べて粘着力が強く、貼ったときに剝がれにくいのが特徴です。そのため剝がすときに皮膚を傷めやすいので、お風呂などで濡らしてからはがすと剝がれやすくなります(豆知識)
あと、全てではありませんが、パップ剤は白色、テープ剤は茶色が殆どです。

3、第一世代と第二世代
先ほど冷湿布と温湿布の違いを説明しましたが、あの成分によって清涼感や血行を良くする湿布を第一世代湿布と言われ、古いタイプの湿布になります。第一世代の湿布にインドメタシンやロキソプロフェンなどの鎮痛成分NSAIDs(非ステロイド性鎮痛消炎剤)を加えたものを第二世代と呼んでいます。現在でも第一世代・第二世代両方ありますが、効果は第二世代の方が高く圧倒的に多くつかわれています。(この部分は後からの説明に出てきますので覚えておいてください。)

それではここからが本題です。
現代、日本において少子高齢化、医学の進歩などによって医療費は年々増大しています。
ちょっと時間を2015年に戻します。厚労省はこんなことを考えます。

現在第一世代・第二世代の湿布があるが、第一世代は第二世代に比べて効果も低い。第一世代の湿布は保険から外し、スイッチOTCにしたらどうか?

ちなみに、この第一世代湿布の他に一部の漢方薬やビタミン剤も保険適応から外したらどうか?の意見も出されました。そしてこの意見が出されたとき、医師たちは猛反対しました。その後いろいろな議論が行われ、最終的には・・・

湿布の処方量は1回に70枚までとする!
(ただし正当な理由がある場合は除く)

となりました。これが2016年4月です。それから6年経ち、今回は・・・

湿布の処方量は1回に63枚までとする!
(ただし正当な理由がある場合は除く)

となったわけです。
あ、でも理由があればそれ以上出してもらえるんでしょ?と思った方々。一応このように記載はありますが正当な理由が「貼る場所が多いから」などでは認められません。そして多く処方する場合はその理由をレセプトに記載して、請求しなくてはならないため実際にはほとんど不可と思われます。

ちなみに今のところは1回の処方に関しての制限なので、1ヶ月で5回病院に通えば・・・
63(枚)×5(回)=315(枚)
処方してもらえます。

しかし、ここで皆さんに考えて頂きたいと思います。前にも書きましたように、日本の保険医療費はすごい勢いで増大しています。それが証拠に、昔は70歳以上の医療費は無料でしたが現在は大抵2割負担です。
このままでいくと医療費負担が増えたり、増税なども考えられます。
また、現在処方制限63枚が35枚に減量されることも考えられますし、医療費を抑えるために、湿布や漢方薬、スイッチOTCがあるお薬などは保険から外されることも懸念されます。

皆様、たかが湿布と思って次のようなことを行っていませんか?

・週末に重労働があるから、いつものお薬と一緒に湿布を出してもらった。
・前回腰痛で湿布を出してもらったけど今は良くなった。家に常備しておきたいから貰っていく。

このような方はOTCの湿布をご利用ください。ロキソニンテープなどはOTCで全く同じものが出ています。
次のような方は違法行為であり、言語道断です。

・グランドゴルフの仲間に分けてあげたいから処方してもらった。
・子供は学生で無料だし、親である私が使うために子供の保険で処方を受けた。

どうでしょう?思い当たることはないでしょうか?
大切な事なので、もう一度言いますね。

このようなことをしますと、いずれ保険制度が破綻または大増税になります!!!
皆様は次世代を担う子供たちに負の遺産を残したいですか???


今日のコラムはここまでです。たかが湿布などと思わずによく考えてください。
どうぞお大事に。

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