本文へ

バナーエリアへ

フッターへ



トップページ  > コラム  > 花粉症の話

花粉症の話

皆様こんにちは!
昔から1月は往ぬ、2月は逃げる、3月は去ると言うように、令和4年もあっという間に3月です。コロナ感染症もこんな感じであっという間に過ぎ去って欲しいのですが、まだまだ先のようです。この島田市内でも連日感染者が出ておりますので、各自ご注意ください。

と言ったところで、本日は花粉症のお話。もうすでに症状が出ている方も多いのではないでしょうか?
先ずは・・・

そろそろ花粉症
花粉症が始まりました

こちらをクリックしてご覧ください!
覚えていらっしゃる方はいるでしょうか?これは4年ほど前に私が書いたコラムです。
花粉症に関しては治療方法など当時と殆ど変わりませんが、この頃よりも効果を高め、眠気などの副作用を減らしたお薬も発売されておりますし、今まで何回も使わなくてはならなかったお薬も改良されて、回数が少なくても良くなったお薬もあります。ジェネリック品も数多く販売されたので皆様の負担額も減らせる場合があります。今のお薬で効果・副作用・負担額に不満がある方は薬剤師にご相談ください。絶対に不満を解消できるとは言えませんが、何か解決策が見つかる場合があります。

それでは本日はここまで!と言いたいところですが、コロナの影響で自粛生活の中、現在はコロナワクチン接種の影響もあり病院は混み合っている場合もあり、花粉症ごときで受診したくない!と考えられる方もいらっしゃると思います。
そこで、本日はOTCに特化して紹介したいと思います。

えー!OTCなんか効き目が少ないじゃん!!

と思われた皆様。大丈夫です、今のOTCはスイッチOTCが多く効き目は十分です。

スイッチOTC?それって何(・・?

と思われた方々。失礼いたしました。スイッチOTCと言うのは今まで医師の処方箋だけで使われていた医薬品で、長年使われて、副作用が少なく安全性が高いものをOTCに転用(スイッチ)された医薬品の事を言います。有名なものとしては、ロキソニンSがそうです。ロキソニンは発売当時は劇薬として、取り扱いに特に注意が必要な医薬品でしたが、長年使われていくうちに安全性が高いとされ、劇薬ではなくなり、OTCとして処方箋無しでも薬剤師の裁量で販売ができるようになりました。
これで、スイッチOTCはご理解いただけたでしょうか?そして、花粉症のお薬では数多くのスイッチOTCが販売されています。お薬手帳などをご確認いただいて、昨シーズンまで病院で処方されていたお薬でも今年は診察無しで簡単に薬局で手に入れることができるかもしれません。

それでは花粉症のスイッチOTCをあげておきます。現時点では6種類のスイッチOTCが出ています。
製品名(一般名=ジェネリック品名)・・・OTC商品名と服用回数で上げていきますね。
アレグラ(フェキソフェナジン)・・・アレグラFX 1日2回
クラリチン(ロラタジン)・・・クラリチンEX 1日1回
アレジオン(エピナスチン)・・・アレジオン20 1日1回
エバステル(エバステル)・・・エバステルAL 1日1回
タリオン(ベポタスチン)・・・タリオンAR 1日2回
ジルテック(セチリジン)・・・ストナリニZ 1日1回


となります。眠くなりにくさですが、アレグラFX・クラリチンEXは自動車の運転に支障がなく、アレジオン20・エバステルAL・タリオンALは運転注意、ストナリニZは運転禁止となっています。
また、区分ですがタリオンALだけは要指導医薬品となっており、その他は第2類医薬品となっています。
これは要指導医薬品の場合は薬剤師しか販売ができず第2類医薬品は薬剤師と登録販売者どちらも販売ができます。ですので、タリオンALの場合薬剤師がいない大きなドラッグストアでは取り扱いがないです。
そして第2類医薬品の場合ネット通販も可能です(要指導医薬品は不可)ですから、長年飲み慣れていている方で忙しい方なら通販でも良いかと思います。ただし、初めて利用する方などは薬剤師や登録販売者に相談しながら使用を始めた方がよろしいかと思います。

これから、ゴールデンウィーク明けまでは春の花粉症が続きます。受診するか、スイッチOTCで乗り切るかは皆様の考え方ですが、迷った場合は薬局・ドラッグストアの薬剤師・登録販売者に相談されると良いかと思います。皆様の症状、生活様式などを加味して適切なアドバイスがもらえると思います。

それでは本日はここまで!どうぞお大事に(⌒_⌒)

Copyright© 島田薬剤師会 All Rights Reserved.