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食中毒にご用心

さてと、この前年が明けたと思ったら、もう6月!今月が終われば令和3年も折り返しになります(^^)
この半年間は昨年同様コロナ感染症に振り回されましたよね?現在は十分とは言えませんが、ワクチン接種も進んでいます。全国的に見てもコロナ感染者はわずかながら減少傾向にあります。令和3年の後半は感染者が激減するといいですね。

それでは今回のコラムは食中毒のお話。
今年はまだそれほど雨が多くはありませんが、これから梅雨に入って雨も増えると思います。農業などにとっては恵みの雨ですが、気温が上昇し湿気もふえるので食中毒なども増えます。

それでは早速・・・

先ず、食中毒って何?
と、言うところから。まあ、言わずもがなですが、食中毒とは「食品が原因となって引き起こされる中毒症状」全般のことです。

じゃあ、食中毒の症状は?
食中毒の症状の多くは、腹痛・下痢・嘔吐の胃腸症状です。他には発熱や、めまいなどの神経症状を起こす場合もあります。

で、食中毒の原因は?
食中毒の原因は、以下の通りです
・細菌によるもの・・・有名なのはサルモネラ菌や腸炎ビブリオなんかですね。これは細菌が繁殖することによって起きます。また、黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌などは毒素を放出して食中毒を引き起こします。
・ウィルスによるもの・・・有名なものでノロウィルスなんかがそうです。ちなみにウィルスと細菌は違うものです。
・寄生虫によるもの・・・アニサキスが有名ですね。イカやサバなどに寄生している寄生虫でそれを食べることによって、消化管に住み着いて、胃壁などを荒らします。
・化学物質・・・水銀やヒ素。これらは主に神経症状を引き起こすことが多いです。
・その他・・・ふぐや貝、毒キノコなどによるものも食中毒の一種です。
ちなみに、食べ過ぎや飲みすぎでも胃腸障害を引き起こしますが、それは食中毒とは言いません。

へー、じゃあ食中毒を防ぐにはどうすればいい?
食中毒を防ぐには、上記で出てきた原因となる物を取り除けばいいわけです。そのためには3つの方法が考えられます。
・清潔・・・原因物質を身体の中に入れなければ食中毒は起きません。食材で洗えるものは流水などで原因となる細菌などを洗い流しましょう。また、原因となる物質は、包丁や布巾などの調理器具、調理をする人の手指などを介して広がりますので、こまめに洗う事が大切です。布巾などは定期的にハイター(次亜塩素酸ナトリウム)などで漂白するとカビなども抑えられて良いでしょう。
・迅速・・・原因となる細菌、ウィルス、寄生虫などは時間経過とともに増えます。原因物質が増えれば増えるほど、食中毒になりやすく重症化もしやすくなります。調理したものは速やかに食べましょう。
・加熱、冷却・・・ふぐや貝毒、化学物質などには効果がありませんが、細菌やウィルス、寄生虫は加熱によって死滅します。お刺身など生食するものにはできませんが、加熱して食べるものはしっかり中まで熱を通して食べるようにしましょう。また、冷却すると細菌が増えにくくなります。保存には冷蔵庫をうまく利用してください。そして北海道などではルイベと言って冷凍した鮭などを薄く切って食べる料理がありますが、これは保存性を高めると共に、アニサキスなどの寄生虫を死滅させ、安全に食べる調理法です。ただし冷凍による方法は寄生虫には効果がありますが、細菌やウィルスには効果がありませんのでご注意ください。

なるほど、ところで食中毒になってしまったらどうするの?
細菌やウィルスの場合は身体の中の免疫で、それを駆除するので症状が軽い場合は様子を見てもよろしいかと思います。特に軽い下痢くらいで済んでいる場合はゆっくり休んで様子を見てください。あわてて受診する必要はありません。また、市販の下痢止めは飲まないようにしてください。下痢と言うのは身体が悪い物(細菌や毒素など)を外に排出しようとする働きです。そこで市販の下痢止めを服用して無理やり下痢を止めてしまうと身体の中の悪い物がいつまでたっても外に排出なされず病気が長引いてしまいます。こういった下痢の場合、悪い物が出てしまえば自然に収まります。身体の中の水分が急激に失われて発熱する場合もあるので、水分は十分に摂ってください。
ただし、嘔吐がある場合や高熱が出ている場合、食事が摂れない場合などはすぐに受診するようにしてください。先ず嘔吐の場合も下痢同様、悪い物を体外に排出する働きなのですが、嘔吐したものが気管支などに入ってしまうと誤嚥性肺炎と言う肺炎になる恐れがあります。誤嚥性肺炎は生死にかかわる場合もあるので、嘔吐や吐き気がある場合は止めてしまいます。高熱や食事が摂れないなどの場合は、脱水症状が強い場合や栄養失調の場合があるので点滴などで治療をする場合があります。

えーっと、症状が微妙な場合はどうすればいいの?
そんなときのために、私たち薬剤師がおります。症状が微妙な場合は電話などで薬剤師に相談してください。症状を詳しく聞いて、受診が必要かどうか判断いたします。


この時期は、本来ならば必要最低限の食材だけ用意して、使い切ってしまう方が食中毒は起きにくくなるのですが、コロナ禍の現在スーパーでの買い物なども回数を控えた方が良いかと思います。先ほど書いた予防法などを駆使して、分からないことは薬剤師にご相談ください。

それでは本日はここまで!( ๑>ω•́ )۶☆

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