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トップページ  > コラム  > ワクチンは必要??

ワクチンは必要??

皆様明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願い致しますm(_ _)m

という事で、令和3年も始まりました。昨年はコロナ感染症に振り回された年でした。今年はコロナ感染症も落ち着いて、良い年になると良いのですが・・・
って、コロナ感染症は全然減っていませんね(;^_^A
減らないというより、年が明けて感染者数は増加して記録を更新してしまうような有様です。記録更新したのはクリスマスから年末年始などにおいて飲み会など、人が密集した為だと思われます。クリスマスや年末年始など例年なら楽しい行事が目白押しなのですが、今回ばかりは自粛が必要だったと思わずにいられません。

せっかくの年明けなのに暗いお話になってしまいましたね(;^_^A
でも、このコロナ感染症に関しても、光が見え始めています。
それが、ワクチン!!です。
今さら説明する必要もないと思いますが、ワクチンは身体に、有害なウィルスの特徴を覚えさせて、そのウィルスに対抗する力(抗体)を付けるための物です。毎年行われるインフルエンザワクチンなどが有名ですね。
このワクチンを接種することにより、コロナ感染症に罹患しなくなる可能性が高いといわれています。ですので、コロナ感染症も広がらなくなります。

えー!本当にコロナが無くなる?!
副作用はないの??!!


と叫んだ方々。
はいっ!コロナ感染症はなくなります!!副作用はありません!!!

・・・嘘です、そんなことはありません(;^_^A

今回のコロナ感染症は、今までに起きたことがない災厄です。前例がないので、ワクチンが完璧に感染症を抑え込めるのか?副作用がないか?などは未知数なんです。

えっ?じゃあ、ワクチンをやらなくても良く無くない??副作用も怖いし!!!

はい、そういった意見もございます。ただし、医療の世界には、「リスクベネフィット」と言う言葉があります。

ん?リスクベネフィット??ナニソレオイシーノ???

と言うジョークはスルーさせていただいて、リスクベネフィットとは、直訳すると「リスク(危険)とベネフィット(利益)」となります。まあ、この言葉は医療の世界以外でも使われますが、今回の事に関して言えば・・・

リスク・・・ワクチンを接種することによって起きる副作用の危険
ベネフィット・・・ワクチンを接種することによって、コロナに感染しなくなる利益

となります。考え方として、リスクとベネフィットを比較してどちらを優先させて考えるかという事になります。

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ここから先は、私の私見となります。
よく、インフルエンザワクチンなどで、「ワクチンは副作用が怖い」「ワクチンを接種してもインフルエンザになるときはなるし、効くかどうかも分からない」から接種しない。と言ったネガティブな意見を言われる患者様がいらっしゃいます。
まあ、今回のコロナワクチンに関しては、よほどアレルギー体質でもない限り接種することを強くお勧めします。お勧めする理由は以下の通りです。

1、コロナ感染症は感染力が強い
コロナ感染症が出てから、皆様、マスク使用・手指の消毒・ソーシャルディスタンスを取るなどを積極的に行っています。これによってインフルエンザは例年より非常に少なく、学級閉鎖などは殆ど見られません。しかしながら、冒頭でも書いたようにコロナ感染症は増える一方です。つまり、コロナウィルスはインフルエンザウィルスより感染力が強いと言えます。自分が罹患するのも困りますが、家族や同僚に感染させてしまう事も考えられます。言葉が悪いですが、そうなったらご自身が感染源となって周りに感染させてしまいます。

2、コロナ感染症は未知な部分が多い
コロナ感染症が、最初に出てからもうすぐ1年になります。感染力の強さもそうですが、症状や後遺症などまだまだ分かっていない事が多いです。ひょっとしたら、まだ分かっていない副作用なども隠れている場合もあります。

3、経済が止まってしまう
今の状況を見ていれば分かると思いますが、経済が停滞している状態です。特に飲食業や観光業はひどい状態です。鉄道もかなりひどく、新幹線などはがら空きの状態です。飲食業はテイクアウトなどを展開して頑張っておりますが、このままですと日本の経済が破綻してしまう事も考えられます。

4、医療崩壊もあり得る
現時点で、病院のベッド数はかなり危険な状態になっております。コロナ感染者だけではなく、他に入院が必要な方も入院できない場合もあり得ることです。私の知り合いの看護師さんも毎日の残業、ほとんど休みなしの連勤になっています。こういった医療従事者が、コロナに感染したり過労により倒れたりしたら、他の医療従事者の負担が増え、負のスパイラルに陥ることもかなりの確率で考えられます。

5、ワクチン接種が増えれば、その分早くコロナ感染症が抑えられる。
ワクチン接種をした場合、接種した人が感染しにくくなるのは当然ですが、ワクチン接種数が増えることによって、ワクチン接種を受けない人も感染が広がりにくくなります。これを集団免疫と言います。ワクチン接種をしたくてもアレルギーなどの理由からワクチン接種ができない人のためにも、ワクチン接種を受けた方が良いです。


えー、でも副作用が起きたら嫌だし!

と思われた方々、大丈夫です。確かにワクチンは副作用がありますが、そのためにいろいろな試験も行います。そして、ワクチン接種には優先順位があり、現時点で最初に行うのは医療従事者です。医療従事者の場合、一般の方々より遥かにワクチンのリスクベネフィットを理解しております。
まあ、まだワクチン接種が始まっていないので、実際にふたを開けてみなければ何とも言えませんが、ワクチン接種を断る医療従事者はかなり少ないと思います。
ですので、皆様は医療従事者がワクチン接種を受ける割合を確認してから、じっくり考えても良いかと思います。

くれぐれも、ワクチン=効かない・副作用などと頭ごなしに決めつけるのはやめてください。

それでは今日はこの辺で(^_^)

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