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お薬手帳を使ってみよう

GWも終わり、日中は暑くなってきましたね。
しかしながら、朝晩はまだ冷え込むことも多く、体調を崩される方も見られます。体調管理にはご注意ください。

それでは本日はお薬手帳のお話です。

えー!お薬手帳!!あんなもの邪魔くさいしいらない!!!

などと叫んだ方々。お薬手帳と言うのは非常に便利で役に立つものなんです。本日はそれについて解説していきますね。

先ず、よく聞かれるのは・・・
1、だって、普段は病院にかからないし、今日も風邪を引いただけだし!
と言う方、健康なのはいいことですよね!でも人間誰しも年老いていきます。やはり高齢になりますと若いころに比べ、身体の抵抗力が落ちますし、血圧やコレステロールが上がったりします。早めに準備された方が良いかと思います。
そして、健康な方ほど陥りやすいのがお薬による副作用です。お薬の副作用は誰でも起きる可能性があります。お薬手帳に記録しておくことにより、今後同じようなお薬が出ても、未然に副作用を防ぐことができます。

次に・・・
2、だっていつも同じお薬だし、もう長く飲んでいるもの!
と言う方、そういう方にもお薬手帳は必要です。確かにお薬の副作用は飲み初めに起きることが多いです。
しかし、お薬によってはお薬の成分が身体の中に蓄積し、ある日突然副作用が出る場合もあります。その場合お薬手帳により、どの程度の期間お薬を服用しているか、などが分かります。お薬をちゃんと服用しているかの確認にも使ったりするにもお薬手帳は役に立ちます。
そして病状が変わりなくても血液検査を行うことによってお医者さんがお薬を変更したりする場合があります。やはり薬局でお薬手帳にお薬を記載しておくのは必要です。

次に・・・
3、いちいち持ってくのめんどくさいよ!薬局でシール出してもらって貼ってあるからいいよ!!
と言う方、えーっと、確かにそれなら患者様が記録としての機能は果たしてますが、それだとお薬手帳の効果は半分です(;^_^A
お薬手帳は患者様ご本人だけではなく、医師や薬剤師などの医療従事者が『他に何かお薬を飲んでいないか?』またお薬を飲んでいる場合『そのお薬と今回処方されたお薬の飲み合わせは大丈夫か?』などのチェックをします。

そして最後に・・・
4、自分の飲んでいるお薬の名前は分かっていて、聞かれれば答えられるし、ちゃんと忘れずに飲んでいる!
と言う方。はい、自分が飲んでいるお薬を患者様がしっかり把握してちゃんと飲んでいるということは素晴らしいと思います。しかしながらお薬の種類は数えきれないほどあり、医師や薬剤師でも全ての名前を記憶している人はいないと思います。また似たような名前のお薬もあり、万が一違って覚えていたりした場合は、事故を引き起こしかねません。
また、急に、ど忘れしてしまうなども考えられますし、体調が悪い時などはお薬の名前をはっきり言えなかったりする場合もあります。

他にも・・・
『小さい円形で一番弱い血圧』などと言われる患者様もおりますが、そのようなお薬はたくさんあり、そのようにおっしゃられても、役には立ちません。
『単なる胃薬だから大丈夫』これもよく聞く言葉ですが、胃薬の中には他のお薬の効力を落としてしまう場合もあります。
『漢方薬だから大丈夫』確かに漢方薬は副作用が少ないですが、全くないわけではありません。使う人の体質などによっては大きな副作用が出る場合もあります。


次に、お薬手帳を持参した方が良い理由をもう一つ上げますね。それは・・・

お薬手帳を持っていかない場合は、お薬手帳を持っていった場合よりもお薬代が高くなる事がある!

と言うことです。
『え?何で??お薬手帳がなければ、一々お薬手帳に記載しなくてもいいし、手間が省けるから安くなるんじゃないの???』
と、思った方々。はい、以前はそのような制度でした。しかし、現在ではそれが逆転して、お薬手帳がないと金額が上がる仕組みとなっています。
『じゃあ、お薬手帳を使わない方が薬局がもうかっていいんじゃない?』
と思った方々。確かに儲けの点から言えばお薬手帳を持参しない方が儲かります。
ただし、お薬手帳がないと薬剤師はその確認のために患者様がご帰宅なさってから電話で確認したり、他の薬局や病院に電話で確認したりと言う非常に大きな手間がかかります。
薬局の手間もそうですが、これによって、他の薬局や病院にも迷惑や手間が掛かりますし、患者様への聞き取りを行う手間や時間が増え、患者様の待ち時間が増えてしまいます。病気の時には早く帰って横になりたい方もたくさんおりますし、それを考えますと、儲けは二の次になります。

そして、最後にもう一つ。お薬手帳の賢い活用方法をお教えしますね。
それは、お薬手帳に医師や薬剤師に告げたいこと、お薬に関してのメモを取っておくということです。
『〇〇と言うお薬を飲んだら、胃が気持ち悪くなった。』
『〇×と言うお薬で、なんとなくふらつくような気がする』
などといった具合です。患者様も医師や薬剤師に告げようと思っていても、そういったことがひどくないと、実際に受診しても言えなかったり、忘れてしまったりします。お薬手帳に記載しておけば、小さなことでも医師や薬剤師に伝わります・
また、お薬の残量を書いておくのもいいですね。
『朝や夕だけのお薬は忘れないけど、毎食後はお昼とかに飲めないことが多くて(;^_^A』と言う言葉もよく聞きます。そうしますと、朝のお薬はきっちり終わったのに、毎食後のお薬は半分くらい残っている!と言う事態を引き起こしたりします。これは飲み間違いのもとにもなりますし、薬局にて調整してもらった方がいいですね。また、仕事の都合で昼にお薬が服用できないといった事も医師や薬剤師にとっては貴重な情報となります。これによって、毎食後ではなくて、1日1回のお薬に変更する場合もあります。
また、これに関してはまたコラムに書いてみようとは思ってますが、飲み忘れたりして皆様の家に残っているお薬の総額は何百億円とあります。これによって、無駄な保険費がかさみますので、現在非常に問題になっており、厚生労働省もいろいろと頭を悩ませています。




以上のことを踏まえますと、やはりお薬手帳は活用なさった方が良いかと思います。お薬手帳は皆様の健康を守るため、そしてこれからの日本の保険制度を守るためにも非常に有用なものです。
持つのが面倒などとおっしゃらずに、ご活用ください!

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